バンブーラボ

スティーブ・キモック来日決定!
その魅力をフェスおじさんに訊く!

2013/03/13

フェス座談会 フェスおじさんが教える 夏フェス攻略のためのQ&A
いよいよ開幕する外遊びシーズン、2012年夏。と、いえば、楽しみなのは、もはや風物詩的行事へと成長した野外フェス。ってわけで今回のバンブーラボでは、バンブー周りでもお馴染みのフェスマスター、菊地“フェスおじさん”崇さんにご登場いただき、甲斐、小川、山本といったメンバーとともに、フェスに関するアレコレをご教授いただいた。おじさん大プッシュの『2012年フジロックのオススメアーティスト』もお見逃しなく!
スティーブ・キモック、来ますねえ。3月23日が代官山UNIT、24日が横浜ベイホール、そして26日が梅田クラブクアトロですが、もちろん菊地さんも行きますよね?

Lj編集長・菊地崇氏(以下、菊。敬称略):

「当然、行きますよー。楽しみだねえ。」

バンブーヴィル制作チーム(以下、B):

「キモックって、意外と日本での認知度が低いのってなんででしょうね? すごい良い演奏するのに。」

菊:

「やっぱり日本盤がリリースされてないってのが大きいのかなあ。あとは、ラジオなんかで流しにくいよね。曲が長いから(笑)。」

B:

「見せ場が来るまでに、すごい時間がかかっちゃう(笑)。」

菊:

「だからこそ、やっぱりライブで聴いてみて欲しいよねえ。アメリカのデッドヘッズ(※グレイトフル・デッドの熱狂的なファン)たちにはすごく人気あるよ。」

2001年の初来日の時に、菊地さんはキモックのインタビューもされてますよね?

菊:

「そうだね。そのインタビューは「Phriend of the Devil」のサイトに残しているよ。キモックは、80年代にZEROってバンドに在籍していて、その頃から、デッドヘッズたちの間で「ジェリー・ガルシア(※グレイトフル・デッドのギタリスト・故人)みたいなギター弾くヤツがいる」っていうんでサンフランシスコあたりで人気が出てきたんだよね。で、その後にKVHWでプレイして、THE OTHER ONES(※グレイトフル・デッドのメンバーによって結成されたバンド)にも参加してる。ジェリーの後継者的なギタリストとして注目されていたんだよ。」

B:

「キモックって、昔ジェリーにギターを教えたっていうウワサもありますよね?」

菊:

「いやー、どうなんだろうねえ。そのへんは不明確だよねえ。なにせ直接のお付き合いはないもんで(笑)。」

菊地さんから見て、キモックの魅力ってどんなところなんですか?

菊:

「音色が独特だよね。スペイシーで、トローンとしたようなギターがたまらないんだよねえ。ジェリーの後に続くギタリストは、ジャムとかサイケデリックとか、各方面にいっぱいいるんだけど、音色を聴いて分かるっていうのはキモックとトレイ(※トレイ・アナスタシア。PHISHのギタリスト)ぐらいだよねえ。そういう意味でも特別な存在だと思うな。」

B:

「キモックとトレイが一緒に演った時がありましたよね。」

菊:

「99年の4月。どっちがソロ取ってるのか、音源聴いただけでも分かるもんね。ギターで会話してるって感じしたよね。」

B:

「キモックって今回で5回目の来日ですよね。」

菊:

「6回目かもしれない。結構、日本が好きみたいよ。お客さんがライブを集中してちゃんと聴いてくれてる感じが。だから、今回、良い演奏してくれるんじゃないかなあ。」

B:

「海外のフェスとかって、観客がすっごいしゃべりまくってますもんね。」

菊:

「演奏中でもペチャクチャ(笑)。キモックは職人肌なんだろうね。インタビューした時も余計なことはあんまり喋らないし。「演奏を聴いてくれよ」って感じあるねえ。」

B:

「でも日本だとライブ終わった後に降りてきてサインとかしてくれますよね?」

菊:

「アメリカでは考えられないらしいよ(笑)。演奏を真面目に聞いてくれる日本人の姿勢が気に入ってる証拠なんじゃないかな。」

ちょっと話は変わるんですけど、菊地さんっていろいろ海外のフェスとかライブに行ってますよね。日本のシーンとの違いって感じたりしますか?

菊:

「アメリカのフェスって疲れないんだよねえ。人口密度が少ないのはもちろんなんだけど、日陰でビール飲める場所が用意されてたり、ちゃんとCHILLできる空間を上手に作ってる。」

B:

「海外っていうとどうしてもハードルが高い印象があるんですけど、1回行ってみるとそんなことないんだなって思いますよね。」

菊:

「フェスの場合だったら、案外、お金かからないしね。泊まるのはテントでしょ。で、もちろん会場は持ち込みオッケーだからビールを大量に買い込んで、簡単な自炊ができる道具を持って行っちゃえば、現地ではお金をあまり使わなくてすむからね。トータルで考えてもかなり格安なイメージあるなあ。」

そもそもの話なんですけど、菊地さんって、なんでライブとかフェスとかに行くんですか?

菊:

「根本的な質問が来たね(笑)。」

B:

「いや、特にジャムバンドなんかだと、ライブ音源ってフリーでダウンロードできるものが多いじゃないですか? やっぱり現場ならではの良さがあるから行くんですよね。そのあたりの生の魅力みたいなものを訊きたいなと。」

菊:

「逆だと思うんだよね。ライブ音源がフリーで落とせるからこそ、ライブに行きたくなるんだよ。グレイトフル・デッドのライブは録音オッケーだったし、しかもそのテープを自由に配って良いっていう文化があったよね。だから、あれだけ口コミで拡散していって、常にライブは大盛り上がりなワケ。」

B:

「音源を聴いて「この場に行きたい!」と思うワケですね。じゃあ、バンブーシュートでキモックの音源配りますよ。お店に来て「キモックの音源ちょうだい」って言ってくれたら、用意します。」

菊:

「それいいね! 是非やってよ。聴いたら観に行きたくなるから。」

具体的な現場の良さってどんなところですか?

菊:

「現場の良さねえ……。現場でしか感じられないからなあ。」

B:

「そこをなんとか(笑)」

菊:

「毎回、違うっていうのも魅力だよね。ジャムバンドの場合は特にそうなんだけど、演奏の仕方だったりとか、ステージごとでガラッと変えてくるじゃない? だから、「今回はどんなことしてくれるんだ?」っていうのが楽しみなのはひとつあるかな。それとジャムバンドは光の演出とかも、それ専門のスタッフがいたりして、すごく力を入れてるから、それも楽しみのひとつだね。」

B:

「なるほど。」

菊:

「後はね、ジャムバンド好きの間で、「いつのライブが良かった?」っていう話を良くするんだよね。」

B:

「そういう会話が成立するくらい毎回違うんですよねえ。」

菊:

「弾き方もそうだし、曲の構成自体をガラッと変えてきたりするからね。そうすると、ライブというストーリーが全然変わってきちゃうんだよね。」

B:

「他のジャンルでは、あまりないですよね。そういうの。」

菊:

「で、アメリカに行ったときに、例によってデッドヘッズの人たちと「いつのライブが最高だった?」的な会話になったのね。そしたらその中の一人がさ。「ネクストショーだ!」って言ったわけ。」

B:

「うわ、カッコイイ!」

菊:

「それだ! と思ったんだよね。「次が一番良いんだ」と思って、毎回見に行くんだなあって。」

B:

「なるほどー。そうやって考えると、この先ずーっとライブを楽しんでいけますねえ。」

菊:

「次のキモックは、もしかしたら過去最高のパフォーマンスを見せてくれるかもしれない!」って考えたら、こりゃ行かずにはいられないでしょう?」

B:

「ちなみに、今度のキモックのライブは、3/23の代官山UNITと3/34の横浜ベイホールの両方に行こうと思ってます。」

菊:

「いいね! それこそ正しいジャムバンドの楽しみ方だね! 「最高のネクストショーのために」って感じだ(笑)。」

キモック紹介

Steve Kimock(スティーブ・キモック)

「1955年、アメリカ・ペンシルバニア州出身の58歳。70年代から主に西海岸を中心に活動を開始し、ZERO、KVHW、THE OTHER ONESなどを経て、スティーブ・キモック・バンドを結成。キャプテン・トリップことジェリー・ガルシアの後を継ぐギタリストとしてデッドヘッズを中心に多くのファンを抱える。今回の来日するメンバーはスティーブ・キモックの他に、バーニー・ウォーレル、アンディ・ヘス、ウォーリー・イングラムという豪華な顔ぶれ。

Steve Kimock(スティーブ・キモック) Steve Kimock(スティーブ・キモック)
TICKETインフォ
<Steve Kimock featuring Bernie Worrell, Andy Hess & Wally Ingram>

●2013年3月23日(土)代官山UNIT
開場17 時 開演18 時 前売¥6,500(入場整理番号付、1ドリンク別)

●2013年3月24日(日)横浜ベイ・ホール 開場17 時 開演18 時 前売¥6,500(入場整理番号付、1ドリンク別)

●2013年3月26日(火)梅田クラブクアトロ
開場18 時30 分 開演19 時30 分 前売¥6,500(入場整理番号付、1ドリンク別)

[チケット販売]
問い合わせ:バンブーシュート(03-5720-1677)

Steve Kimock(スティーブ・キモック)
「Lj」編集長 菊地 崇
「Lj」編集長 菊地 崇

『Lj』、『balance』、『88』、『Switch』などの先駆的なカルチャー・マガジンで編集・ライティングに携わる。人呼んで“フェスおじさん”。60年代のアメリカン・カウンター・カルチャーの伝道師・サイケデリックDJでもある。

Lj最新号
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旅や音楽によって自分らしく生きている人。旅や音楽によって心に刻まれた風景。〈旅〉と〈音楽〉を愛する人へ贈る、フリーペーパー『Lj』バンブーシュート、ルナのお店 でも配布しています。

http://www.ljljlj.com/

菊地さんの著書
菊地さんの著書
「自由」って何だ?ジャムバンドPHISHが伝えた「僕たちの自由」

グレイトフル・デッドの後を継ぐ全米最高のライヴバンドPHISHが解散!バンドを追い続けてた日本人ファンの自由のスピリットを求める旅。写真と文章で綴る音楽と自由、そしてアメリカ。

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