BAMBOO SHOOTS MOUNTAIN JOURNEY voi.11

 

バンブーシュートの名物お土産 
“袋” たちへのこだわりについて  

 

  

 

バンブーシュートのお土産ライン「BSS」をご存知でしょうか。実は山でも使えるスタッフバッグ系も数多くラインナップしているんです。ただの袋と侮るなかれ。袋マニアである甲斐ならではの、こまかーいこだわりが詰まっているようです。

 

BSSってバンブーシュート・スーベニアの略ですよね。スーベニアってお土産って意味ですけど、なぜ作ろうと思ったんですか?

 

甲斐:アメリカのアウトドアショップに行くと、その店のロゴがプリントされたグッズが必ずと言って良いほど売ってるんですよ。自分もついついそういうのをお土産で買っちゃうほうなので、バンブーシュートでもそういうお土産っぽいものを展開したかったんです。

 

山好きの人ってお土産好きな印象はたしかにありますね。山小屋の手ぬぐいとか、国立公園のワッペンとか。ロゴにはなにか意味があるんですか?

 

甲斐:BSSって文字の横にあるの、川なんですよ。目黒川。アメリカブランドとかでも、ロゴにその土地の山とか入っているの多いじゃないですか。そういうホームタウン感を意識したんです。

 

 

 

 

Tシャツとかボトルとかじゃなくて、スタッフサック系にしたのはなにか理由が?

 

甲斐:単に僕が袋好きってこともあるんですけどね。家に100個くらいありますから。なかでも好きなのがエクイノックスってブランド。こういうスタッフサックがめちゃくちゃバリエーションあるんですよ。で、芸が細かい。小さなメッシュのスタッフバッグにわざわざカラビナを通すループがあったり。そういうのを見てたので、うちの「DCF STUFF PORCH」も、ドローコードの片端にカラビナを付けられるようにしてたり。ロゴがプリントっていうところもお土産感あるでしょ? ハイパーライトのポーチに憧れてわざわざコストが上がるプリントにしたんですけどね。いろいろと細かいところまでこだわって作ってます。

 

 

 

 

 

 

―「DCF STUFF BAG」にも普通の袋で終わらないこだわりが?

 

甲斐:立つようにしたかった。突然パッキング感でるでしょ?

 

とたんに可愛い。

 

―そのためには、マチを円筒形にする必要があるんですが、そのお陰でウェア類とかのパッキングもしやすくなってます。それから、ワンピース構造にして縫製箇所をできるだけ少なくしてます。

 

 

 

 

 

 

なるほど。破れにくくする工夫ですね。細かいところを見ていくと、たしかにありそうでないスタッフバッグですね。

 

甲斐:元ネタは昔ゴーライトが出してたスタッフバッグなんですけどね。これを作るために1個泣く泣くバラしました。オリジナルの要素としてはステッチをあえて太めにしてあります。縫製部分が軍モノのシャンブレーっぽいでしょ? ドローコードも今のトレンドからするとかなり太いのを選んでるんですが、これによってMADE IN USA感みたいなものが出せたかなと思ってます。細かいパーツ系も実はめちゃくちゃこだわって選んでます。この袋シリーズを作るにあたって、過去のものはもちろん、今のガレージブランドのものとか、大量に買っちゃいました。

 

 

 

 

素材はDCF(ダイニーマ・コンポジット・ファブリック)一択なんですね。

 

甲斐:まず防水、かつ中が見えるというのがスタッフバッグとして優秀だなと思います。あと滑りが良い所も。ザックに出し入れする時にスルッと入った方が使いやすいですからね。質感も個人的に好みなんですよね。あとは「DCF」にしないと雑誌の付録みたいになっちゃう(笑)

 

具体的に、それぞれどんな使い方をしてるんですか?

 

甲斐:DCF CARD WALLET」はカードだけじゃなく、ちょっとだけなら小銭も入れておくことができるんで、山ではこの財布を使ってます。Dリングが付くので、カラビナを組み合わせれば、いろんなところに引っ掛けられるのも結構便利。あとは外に1枚だけカードを入れておけるようにしてあるんですが、磁気系カードはこっちに入れておけば財布ごとかざすだけで認証されます。

 

 

 

 

甲斐:DCF STUFF PORCH」には、バーナーとか救急セットを入れてます。他にもモバイルバッテリーを入れるのにもちょうどいいサイズ感だと思います。「DCF STUFF BAG S」は、UL系だったらレインウェアの上下がギリギリ入る大きさです。クッカーやガス缶を入れたりもしてますね。「DCF STUFF BAG M」のほうは、少し大きめにしてあるので、インナーダウンなんかを入れてます。水濡れにも強いですしね。

 

 

 

 

甲斐:DCF KNAP SACK」はボトル、レイン、行動食とかを入れてアタックザック的な使い方ですね。それ以外にも旅先で行動するときにも便利です。飛行機とかに乗るときに身の回り品を入れておいたり。大きなメッシュポケットが付いているので、見た目以上の収納力です。軽いデイハイクならこれで行っちゃったりもします。

 

 

 

甲斐:DCF SHOULDER BAG」は下山後のお風呂セット用です。グルッと大きなメッシュポケットが付いているので、濡れたものはそっちに入れて、乾いた着替えなどは中に入れるという使い方です。メッシュポケットにマットを入れて、サウナに行くときにもいつも使ってますね。

 

 

  

 

今後も、まだまだ袋のラインナップを増やしていく感じなんですか?

 

甲斐:いま自分が鍵に付けてるキーホルダー的な小さいポーチとかもDCF素材で作ってみたいですね。端材を使って。でも、こういう袋って、自分自身がそうだったんですけど、手に取ってみないと細かい違いとか良さが分かりにくいですよね。店頭にももちろんあるんですが、4/1314の「Off the Grid」というイベントにも出品してますので、ぜひ見に来て欲しいですね。僕がもっと細かく説明しますので。

 

 

 

 

Text/櫻井 卓 Takashi Sakurai