BAMBOO SHOOTS

10mm長の毛足の長いボアフリースのジャケットです。
昔から仲良くさせていただいている業界の友人が、リサイクルポリエステルでボアを作っていて、毎シーズンそこにお願いして一緒に生地を作ってもらっています。
サスティナビリティが当たり前の世の中になりましたが、アパレル業界はまだまだ遅れているところがあるのが現状です。
（一方でアウトドア業界ではこの考え方はしっかりと根付いています。）
非常に小さな規模で運営している自分たちが出来ることは少ないですが、このリサイクルボアのように、少しでも協力できればと考えています。

今期のボアは、懐かしい雰囲気のジャカード柄になっています。
この柄は幾何学模様をベースに、山や木など自然のモチーフをミックスして作っています。

また袖にはヘンプツイルの肘当てを付けています。
ボアジャケットは軽くて温かいですが、長年着用していると、どうしても負荷がかかる部分のボアが潰れてきてしまいます。
（ボアが寝てしまうとも言いますね。）
擦り切れたボアにも魅力はありますが、やはり大人が着るには少し考えてしまうものがあります。
そこでジャケットにおいてより擦り切れやすい肘から袖口にかけての大きな面積を、強靭なヘンプ素材の当て布で補強しました。
これなら長年愛用していただいても、ボアの潰れを気にする必要はありません。

因みにこのボアジャケットに付くヘンプの肘当てというのは、90年代のアメリカブランドに元ネタがあります。
聞いた話にはなりますが、キャンプで火花が飛んだ時や、机の上が砂埃で汚れているなんて時には、この肘当て部分を使ってサッと振り払うとのこと。
ちょっと勇気がいる使い方ですが、アメリカらしいワイルドな使用例ですね。

でもボアジャケットってそれくらいラフに使ってもらったほうが、本来の生地としての魅力を存分に味わえるかもしれません。

今年の冬は、例年よりも寒くなるそうですが、このジャケットであれば温かく過ごしてもらえると思いますよ。